木造住宅の天敵はやはりシロアリです。
阪神大震災での多量の住宅倒壊は、
腐食やシロアリによって建造材がスカスカになった家が多かったことに原因があると言われています。
だから、地震に強い家の条件のひとつに腐食やシロアリに強い家が入ってくるのです。
一条工務店では1階の構造材のほぼすべてにACQという防腐防蟻の薬剤が、
フィリピンの工場で加圧注入されています。
シロアリは木材だけではなく断熱材にもかじりつくそうなので、
断熱材にも1階部分の断熱材にも防蟻処理がされています。
このACQという薬剤は、以前より反対意見があったそうです。
ホウ酸以外の薬剤で、人間に無害な薬剤はないという意見や、
加圧注入しても揮発するから意味がないといった意見があったように記憶しています。
ライバルメーカーに「ACQを使った木材を金魚鉢に入れると金魚が星になる。」といった
ネガティブキャンペーンをされていたりしたようです。
これには一条工務店も対抗。
今はどうかわかりませんが、
当時は工場見学に行ったら、
ACQを使った木材が入った金魚鉢と元気いっぱいの金魚が展示されていました。
そもそも、ベンチや木製の屋外遊具などにも使われているそうなので、
少なくとも何十年も利用されている中で、健康被害はあがっていないということでしょう。
このACQ加圧注入のメリットは
耐久性があること、
人体に影響がないこと、
焼却しても無害であること、
腐食に強く土に触れても問題ないこと
です。
無敵に思える感じですが、デメリットも当然あります。
コストがかかることです。
このデメリットについては、「標準」ということで安心感を与えてくれています。
こんな感じの
防腐防蟻処理ですので、私はてっきりメンテナンスフリーなんだと思っていました。
ところが今回の「防蟻処理見積もり」。
耐久性高いんじゃなかったっけ?
75年持つんじゃなかったっけ?
改めて入居時に頂いた資料をかくにんしていくと
「わが家のシロアリチェックガイド 末永くお住まいいただくために」というパンフレットがありました。
1年に1度、4~10月の間にチェックしてくださいと明記されていました。
基礎からシロアリが入ってきて、1階の「ほぼすべて」に入っていない部分を侵食してしまう可能性があるそうです。
ようは基礎から入らないようにしたらよいのですが、
基礎にも穴があります。
基礎はコンクリートで、防蟻処理の加圧注入はできないので
薬剤を塗り付けてあります。これは経年で効果が無くなってしまうので、
塗り替えが必要だそうです。
建物が大丈夫でも、入り口があったらまずいということですね。
必要性は認識できたので、お願いすることにしました。
後日、実施していただけます。
工事時間は2時間~2時間半とのことです☆